向かって右側の歯の先端が変色しています。
20年前に詰めたプラスチックだそうです。
外観を損ねている原因として・・・
1:色が部分的に違う
2:左右の歯の大きさが非対称
と言ったところでしょうか。
このような問題点を改善しつつ、プラスチックを再充填する事としました。
今回はより確実な形態を得る為に、次のような方法を行いました。
まず模型を作製し、模型上で理想的な歯の大きさ・形態を確認します。
咬みあわせ等問題なければ『シリコンパテ(粘土→硬化するとゴム)』で模型の形態を記録します。
これが実際詰める時の『ガイド(理想的な形態の基準)』となります。
古い詰め物と虫歯を全て取り除いた状態です。
先ほど作っておいた『ガイド』を歯の裏側から当てて、流れの良いプラスチックを固めて外形を作ったところです。
仕上げとして内部の色を確認しながら充填していきます。
充填と研磨が終了したところです。
今回は3色のプラスチックを選択しました。
色調と形態の両方を改善し、元の天然の状態に近づけられたと思います。