10月に入り、今年も3ヶ月を切りましたね。
早いですね。
さて、秋は祭りの季節でもありますが、
私の出身地、広島の呉市も9月の秋分の日から11月の文化の日にかけて
20余りの神社で祭りが行われます。
ちょっと、珍しい祭りなのでここで紹介したいと思います。
呉の祭りには「ヤブ」といった鬼が欠かせません。
見た目は鬼ですが、神様の警護と道案内の役目を担うとされています。
氏子が神様に新米を奉納する俵(とんぼ)の誘導も行います。
中でも、見所は宮入後の俵もみです。
「やぶ」と「とんぼ」の激突です。
一見すると、「やぶ」が神様への奉納を邪魔しているように見えますが、そうではありません。
神様に奉納するお米におかしなものが混ざっていないか検分しているのです。
あるいは、籾殻のついたお米を十分にもんで、殻を落としたうえで社殿に通そうとしているといった説もあります。
てな訳で、この「俵もみ」は、境内に上がろうとする俵みこしを「やぶ」が手持ちの竹を使って激しく押し返すのです。押し返された俵みこしは独特の唄を掛け声に再び勢いをつけて突入を試みます。
この衝突は俵みこしが「やぶ」の壁を突破出来るまで何度も繰り返され、中には一時間以上にも亘って行われることもあります。
「やぶ」と言う言葉は、地元・呉を出ると「え?何???」と必ず言われます。
土地、土地によって、いろんなお祭りがありますが、皆さんも地元の祭りの意味を調べてみるのもいいのではないでしょうか?
衛生士・岡川かおり