前歯の差し歯が外れてしまって来院された患者様です。
外れてしまった差し歯の内側で虫歯になってしまっていたので、虫歯を除去した後、
その日のうちに仮歯を作製し装着しました。
しかし、反対側の歯牙と比較すると歯茎のラインが非対称で審美的ではありません。
この問題点を解決してから最終的な差し歯を作製する治療計画を患者様に相談し、
同意を得ました。
歯茎のラインを整えるためには、外科的な治療が必要になります。
これは歯周形成外科といって、歯茎の形や幅や高さ、場合によっては歯茎の移植を行い、
歯茎を作ったりすることもできる治療方法です。
本症例は左右の歯茎のラインを揃えることを目的とした歯周形成外科を行いました。
術後7日目の状態です。
術後、治癒も順調で抜糸と仮歯の調整をしました。
術後10日目の状態です。
左右ほぼ対象な歯茎になり術前と比較すると審美的になっています。
近々、仮歯を最終的なものに作り変える予定です。
このように、被せ物だけではなかなか回復が困難な場合も、
歯茎の治療を併用することで、より満足度の高い結果を望むことができます。