春の日差しが心地よくなりましたね。
皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか?
今年1月から、風疹の患者数が増加しておりますが、風疹とはどんな病気なのでしょうか?(厚生省 参照)
風疹(rubella)は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児にも感染して、出生児に先天性風疹症候群 (CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。予防のために、ワクチン対策が重要な疾患です。
風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は23週間(平均1618日)で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が1530%程度いるようです。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。従来、集団生活にはいる19歳ころ(14歳児と小学校の低学年)に多く発生をみていましたが、近年は多くが成人男性となっています。風疹ウイルスは患者さんの飛まつ(唾液のしぶき)などによってほかの人にうつります。発疹のでる23日まえから発疹がでたあとの5日くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。感染力は、麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)ほどは強くありません。
風疹の症状は子供では比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人から5,000人に一人くらいの割合で発生することがあります。その点では軽視できない病気です。また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。
本来春先から夏に流行する疾患であるので、今後さらに患者が増えることが予想されます。
先天性風しん症候群発生リスクが高まっているため、
妊娠希望の女性、また妊婦の家族は予防接種を受けることが推奨されているそうです。
新年度を迎えお忙しいとは存じますが、健康にはぐれぐれもお気配りなさってくださいね。
山内