皆さんこんにちは!
今日は、歯根端切除術についてです。
患者様は前歯が腫れたを主訴に来院された方です。
通常、腫れる原因は根の先が感染をおこしたか、歯周病の事が殆どです。
今回は、根の先が感染を起こしてしまった症例です。
通常通り、差し歯と土台を外したところ、中から大量の膿がでてきました。
今回はいくら根の洗浄・消毒を行っても感染が除去できないために、最終手段である、歯根端切除術を行うこととなりました。
この処置方法は最終手段であり、これでダメな場合は抜歯になります。
歯根端切除術とは歯茎をメスで切開し、感染を起こしている根の先を切断し、周りの感染組織を徹底的に除去していく方法です。
勿論デメリットもあります。外科的な方法ですので、術後若干の疼痛・腫れを起こす可能性はありますし、なによりも、歯冠:歯根比(歯の頭と根の比率)が通常よりも悪くなってしまいます。
実際の写真です。
まずは歯茎をメスで切開します。その後感染物の徹底的な除去。
感染物が除去できたら、神経が入っていた管を封鎖していきます。
その後、ナート(縫合)です。
抜糸後、土台を立て仮の歯を装着します。そして数ヵ月後最終的な被せ物を装着します。
装着後2年後の状態です。周りの骨が奇跡的にできてくれました!
引き続きメインテナンスがんばりましょう!
この処置方法は基本的に健康保険適応となります(使用薬剤により異なります)。詳しくは歯科医師までご相談ください!