歯列不正と左上の奥歯の欠損部位の治療を主訴に来院された症例です。
歯列不正に対する治療として、矯正治療を開始しました。
左上の奥歯の欠損部位の治療に対しては、iCATナビゲーションシステムを用いた
インプラント治療を行いました。
iCATナビゲーションシステムについて(インプラント手術支援システム)
iCATナビゲーションシステムは、これまで経験や勘に頼らざるを得なかった
インプラント治療において、シュミレーションから手術を助けます。
また、CT画像からコンピュータ上で適正なインプラント埋入位置を3Dでシミュレーションし、
その結果を反映したガイド・ドリルにより、安全で精度の高い手術が行えます。
*iCATの流れ*
【1】 シュミレーションデータの作成
CT撮影データ・研究用模型をiCATへ郵送、シュミレーションデータの作成
【2】 インプラント埋入シュミレーション
iCATから届いたデータをもとに最終診断
【3】 患者説明
iCATダイアグノーシスソフトをインフォームドコンセントツールとして使用
【4】 ガイド・ドリル・顎模型の発注
iCATダイアグノーシスソフトの診断結果をiCATへ送付、ガイド・ドリル・顎模型を発注
【5】 インプラント手術へ
ガイド・ドリル・顎模型をもとに安全に手術をします。
矯正治療を開始してから約5カ月経過した状態です。
歯列不正の改善が徐々に確認されます。
左上奥歯のインプラント治療も被せ物が入り、しっかり噛めるようになりました。
矯正治療が終了した状態です。約8カ月でこの状態になりました。
この装置はリテーナーといって、後戻りを防ぐために用いる矯正治療後の装置です。
これを使わないと、もともとの歯列に戻ってしまう可能性があります。