審美歯科

ゴシックアーチ

 

「ゴシックアーチ」とは顎(アゴ)の適正な移動区域・位置を探す診査法のことです。

≪咬む≫ということは健全な歯があるだけでなく、顎を動かす関節が適正に動いて初めて正常に機能します。

例えば歯が複数に渡って欠損している場合、その期間が長ければ長いほど顎関節に異常な運動癖が残っています。

そのような症例は仮歯を使って適正な咬み合わせを模索し、確認・診査していきます。

その時必要なのがこの「ゴシックアーチ」です。

ゴシックアーチ-thumb-350x262-1183.jpg

装置です。矢印の部分が咬み合うことで右の板に傷を付けます。

 

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 実際に装着した状態です。

この状態で好きな位置(一番楽な位置)で咬んでもらい、前後左右に『顎』を動かします。

ゴシックアーチ2-thumb-350x262-1185.jpg

 

そうすると板にこんな矢印のような形が描かれます(見やすくする為にマジックを塗っています)。

1:自分で好きな位置でカチカチ咬んでもらった点(タッピング)

2:右運動

3:左運動

4:前後運動

ここで問題なのが2と3が左右非対称であり、2の方が短くかつ4が傾いていること。どうやら左の顎関節に何かしらの制限がかかっているのではないか?ということになります。

 

1025.jpg

この患者様は前後の運動が乱れていますが左右とタッピングがきっちり現れています。

まずまずの状態ですね。

 

このように診査を行って仮歯を調整し、再度使用していただいてまた診査という流れです。

地道な作業です。

それ程失ってしまったものを取り戻すことは難しいということですね。

 

 

 

 

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空隙歯列

 

空隙歯列とは「隙間のある歯並び」のことです。

虫歯や歯周病によって歯が喪失してしまったり、先天的に歯が無かったり原因は色々です。

今回の症例は先天的に歯の本数が足りなく、隙間が一歯にも満たない小さな隙間しかありませんでした。

そんな空隙歯列を改善した症例です。

 

それでは実際の症例を見てみましょう。

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下の歯の真ん中から数えて2番目が先天的に欠如していました。

 

1831.jpgのサムネール画像

模型上にて真ん中4本の歯を少し大きめに作製すれば審美的な部分は改善されることが分かりました。

どのように再現していくかというと被せ物・ラミネート(付け爪みたいなセラミック)・レジン(プラスチック)充填と3つの治療法の選択肢があります。

山際HP-thumb-350x262-1160.jpg

 

矢印の歯に注目してください。

頭の形が違います。これは正面から見て右より左の歯ほうが強く力を受けて削れてしまっているということです。

この事から被せ物やラミネートでは破損の危険性があり、あまり向いていないということが考えられます。

今回は隙間だけを埋めるようにプラスチックを盛ることにしました。

 

1947.jpg

治療直後の写真です。

まったく歯を削らずに接着剤とプラスチックだけで修復しました。材質的な安定性はあまり高くないので古くなったらやり直しましょうとお話してあります。

 

1948.jpg

印象はだいぶ違います。隙間(黒い影)が無くなるだけでグッと自然感がまします。

今回はプラスチックを選択しましたが、歯並び・咬みあわせ・虫歯の状態・歯周病など考慮したうえで治療方法を選択していきます。

 

 

 

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大きな虫歯による審美障害

こんにちは、歯科医師の原島です。

長期間歯医者に行っていないかたはいらっしゃいますか?虫歯を長期間放置してはいませんか?

下記の写真は長期間虫歯を放置していた患者さまです。

上顎TEK1.jpg

ここまで、放置していると、我々歯科医も大変苦労します。

なにより、見た目も良くありませんし、咬み合わせもメチャメチャに壊れています。

本日は、とりあえず患者様の要望もあり、見た目の改善を優先して処置を行いました。

処置終了後の写真が下記の状態です。上の歯を全部仮の歯にしました。

とりあえず、見た目の改善は行えました。

今後、咬み合わせの調整、虫歯の治療、歯肉炎の処置と長引きそうです。

皆様も是非定期的に歯医者に行ってください。

上顎TEK2.jpg

今後こちらの症例はUPする予定です。

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ハイブリッドセミックスインレー

虫歯を削った後には、必ず詰め物物をします。詰め物・被せ物にはいくつか種類があります。

当院では銀、コンポジットレジン、金、ハイブリッドセラミックス、セラミックがあります。

今回は、審美的かつ、対費用効果の面において最も一般的な、「ハイブリッドセラミックス」を紹介します。

簡単にハイブリッドセラミックスについて説明いたします。


イブリッドセラミックインレーとは、セラミック(焼き物)の粒子とレジン(プラスチック)を混ぜたもので作られたインレー(詰め物)です。セラミックイン
レーよりもやわらかく、周囲の歯にダメージを与えにくいというメリットがありますが、色調は多少劣り、経年的に変色します。

それでは、症例写真です。

下の状態は型を取る時の写真です。白く見えているのが虫歯を削ったあとに神経を保護するために詰める薬です。

 

 
ハイブリッド0.jpg
 
  

セットした写真です。色は問題なく周りの歯に同調させられたと思います。

ハイブリッド2.jpg

ハイブリットの特徴は色は綺麗ですが材質的に不安定です。口の中は高温多湿なのでどんな材料でも劣化してきます。

なのでこの材料は「5年から7年にもう一回作り変える気持ちでいてください」と患者様には説明さしていただいてます。もちろんすべてのケースが該当するわけではなく、状態がよければそのまま継続して使っていただいて問題ありません。

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歯面研磨

 

虫歯にもいろいろ種類があります。

大きく分けて初期の虫歯と進行性の虫歯の二つがあります。

 進行性の虫歯は削って詰めますが初期の虫歯なら削らずに済むこともあります。

 

実際の症例を見てみましょう。

 

HP1-thumb-450x337-960.jpg

白濁は分類として初期の虫歯になります。見た目が気になるということでした。

矢印の部分は色だけ見ると問題無さそうですが多少の凹みがあり、残念ながら進行性の虫歯になっていました。

治療の方法としては削ってプラスチックを詰めるのがオーソドックスなやり方ですが下の写真をご覧ください。

 

1904.jpg

目の薄い素材とシリコン(ゴムみたいな材質)の二種類で研磨しました。天然歯の艶がでました。

今回は幸いにしてこれで済みましたが虫歯が残るようなら残念ながら削るしかありません。

 

もうひとつの方法としてはフッ素があります。塗布し続けることで初期の虫歯程度なら再石灰化が促され健全な歯質になりますが白濁は残ります。 

今回は審美的な部分も改善する為に研磨で対応しました。

 

 

  

 

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オベイトポンティック

 

ブリッジとは欠損した歯を補うように被せ物で橋渡しをすることです。

1.3.jpg(下の歯の銀色の部分がブリッジ)

三国パノラマ-thumb-200x153-759.jpg

一部白い部分は歯が無くポンティックと言います。この部分の直下は汚れが溜まりやすいとこです。

オベイトポンティックとはこの部分を特殊な形態にし汚れが溜まりにくくすることです。

 

では実際の症例を見てみましょう。

780.2.jpgのサムネール画像 

残念ながら真ん中の歯が虫歯で無くなってしまい、抜歯後3ヶ月経過したところです。

このままブリッジにしてもいいのですが凸凹した歯茎に物が溜まりやすくなってしまいます。

 

904.jpgのサムネール画像 

仮歯の基底面(膨らんでいるところ)を少しずつ材料を盛り足し研磨してつるつるの状態にします。

 

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調整後の歯茎です。汚れがほとんど見当たりません。昔は汚れが詰まっても取れ易いように隙間を大きく開けていましたが逆転の発想ですね。強く圧迫することで隙間をほぼ無くします。

周りの健康な歯茎と同じ色をしていることから炎症などが起きていないことがわかります。

 


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仮歯の形を最終的なブリッジに反映させます。

 

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セットした状態です。

 

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もうひとつの利点として実際に歯が萌出している様に見えることで審美的に優れているところです。

デメリットとしては使える材料がセラミックに限定されるので治療費が高額になること・歯茎の量が少ないと増やすような前処置も必要になってくることです。

 




同じブリッジでも審美性・清掃性に優れた方法と言えるでしょう。

 
  

 

 

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漂白

   

歯が変色する原因にはいろいろあります。

虫歯・着色・幼少期の薬剤多量摂取などがあげられますが、中でもよく見られるのが神経の処置を終えた歯の変色です。神経がなくなると栄養が行かなくなり瑞々しさが失われます。

 

そんな歯に対して薬を使って色の白さを取り戻すことができます。

 

では実際の症例を見てみましょう。

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初診時の状態です。 

 

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レントゲン写真です。根っこの周りが歪な形をしています。このような状態を外部吸収といいます。外傷などでぶつけた歯に見られます。

このような歯はあまり予後がよくありませんが患者様の希望もあり残すことにしました。

 

419.jpgのサムネール画像

虫歯を取りきり、根っこの処置が終わったとこです。

まだ色の変色が見受けられます。

ここから漂白の薬を使います。

 

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 最終的な状態です。万能ではないのが漂白は必ず後戻りをするので色が気になったらまた漂白をしなければなりません。

被せ物をする為に歯をたくさん削るのではなく自分の歯を使えるところが一番のメリットだと思います。

 とても喜んでいただきました。

 

 

 

 

 

 

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挺出(エキストリュージョン)

MTM(部分矯正)に分類されます。

基本的には1本2本くらいを動かすことを言います。

引っ込んでる歯を引っ張りあげたり、出ている歯を引っ込めたり、倒れている歯を起こしたりなど病的な状態を矯正で改善を図ります。

では実際の症例を見ていきましょう。

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上から見た写真です。ピンク色に見えているのが根っこに詰めたお薬です。

虫歯で歯の中が空っぽに近くなってしまいしました。ほんとは左隣と同じ大きさの歯です。

このまま被せても精度も強度も問題を抱えた状態になってしまいます。

患者様の了解を経て矯正で歯を引っ張りあげることにしました。

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歯の中にフックを装着します。

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ゴムの力で歯を引っ張りあげます。

期間は4ヶ月から6ヶ月です。

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今まで歯茎の中に隠れていた部分が出てきた事によって、歯茎の出血も無くなり健康な状態になりました。

これで安心して被せることができます。

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オールセラミッククラウン

 

オールセラミッククラウンは一切金属を使用しません。

 より透明感の高い天然歯に近い色調になります。

 

メリットは天然歯に近い透明感・歯肉が黒く透けない・デメリットは治療費が高額・実績が高くないところです。

 

では実際の症例です。

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すでに根の治療は終わり、土台も入って型をとるだけという状態です。

黒く線で見えるのが歯と歯茎の間に入れた太さ0.3mmほどの糸です。

これを入れることでより精度を高い被せ物を作ることができます。

大事な工程です。

 

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最終的な被せ物です。自然な仕上がりです。

歯肉の色もほぼ自然な状態です。

患者さんにも喜んでいただきました。

 

 

 

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MBクラウン(被せ物)

 

MBとはメタルボンドといって金属にセラミックを接着させるという意味です。

この方法は歴史が長く前歯・奥歯場所を問わず使えることから実用性は非常に高いです。

メリットは実績十分・色が綺麗・適応症例が多いなどです。デメリットは治療費が高額・歯肉がわずかに黒く透けるといったところでしょうか。

 

では実際の症例を見ていただきましょう。今日は前歯の症例です。

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真ん中2本が仮歯になっています。基本的な虫歯治療・根っこの治療・歯茎の治療が終わりあとは最終的な被せ物を入れるだけという状態です。

 

1682.jpgのサムネール画像

仮歯を外した状態です。歯肉の色も健康的なピンク色です。

被せ物との境目が露出しないように歯肉のラインから約0.5mmくらい歯を削り込みます。

 

1801.jpgのサムネール画像
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仕上がった被せ物です。精度も色調も技工士さんが上手に作ってくれました。 


歯肉が隣の健康なピンク色に比べて暗い感じになっています。これはセラミックの中にある金属が透過した為でデメリットの「黒く透ける」という部分です。これを改善する為にオールセラミックという金属を全く使わない方法があります。

 その方法についてはまた後日ご紹介したいと思います。

 

 

 

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