今回紹介する症例は、約1ヶ月で歯肉の改善を得た患者さまです。
仕事が多忙で、歯磨きに怠っていた・歯肉が腫れ、出血もするので痛くて余計歯ブラシを当てれなくなったとの事。。。
診断は、プラークコントロール不良による歯肉炎、軽度の歯周炎と診断し、歯周治療を開始
まず行ったのは、「モチベーションの向上」のため、カウンセリングに時間を設け、来院間隔を短くして短時間での改善を試みました。
初診時、軟毛ブラシを当てるだけでも出血し、痛みも強かったので、研磨剤の入った歯磨剤は使用しないで、薬液でブラッシングしました。
来院2回目、出血は減りましたが、まだ痛みがあったので、薬液でのブラッシングで磨けたことの爽快感を感じてもらいました。
来院3回目、まだまだ痛みがあるとのことでした。炎症の痛みからブラシを当てれないでいるようなので、ブラッシングである程度の炎症が落ち着く事・炎症が落ち着けば痛みは無くなる事を説明し、頑張ってもらいました。
来院4回目、ブラッシングを頑張ってくれたので、痛みも感じなくなり、歯肉も落ち着いてきたので、染め出しを始めて更なるコントロールを開始しました。
来院5回目、染まる部位も半分になったので、歯石除去を開始して、歯磨きでは除去出来ない部分の改善に入りました。
来院6回目、患者さまご自身で歯磨きで、「爽快感を感じる」といわれました。歯肉は引き締まってきました。染まる部分も随分少なくなり、患者さまも笑顔でした。
1ヶ月の比較です。
どうですか?歯肉の腫れが無くなり、歯肉の周りの汚れもきれいに磨けています。
歯肉がきれいになったことで、患者さまの審美意識が高まり、歯肉の漂白を希望され、歯肉の色も改善して、きれいな口元になりました。
毎日の歯磨きが大事なんだね。とお話されていました。
やりがいのある治療ができ、衛生士として私自身もうれしかったです。
日付: 2012年6月11日 カテゴリ:予防歯科, 症例集