こんにちは
今日は、重度の歯肉炎の症例を紹介します
この方は当院で処置後、定期検診にはいったのですが多忙の為来院されなくなり、
1年ぶりに歯肉の痛みと出血があるという事で来院されました
その時の写真は
歯ブラシを軽く当てるだけで痛みがでて、大量出血してくる状態でしたので、患者様もほとんど
清掃が出来なかったということでした
まず、歯肉炎を起こした原因として考えられる汚れ(細菌の塊)を軟毛ブラシによって清掃して
いただくよう指導をさせていただきましたその他は消毒液によるうがいをしていただきました
来院回数は、ある程度のブラッシングのコントロールができるようになり、出血が少なくなるまで
週に2回の来院をしていただき、その都度清掃を行いました
炎症が落ち着き、痛みが軽減された時点で歯石の除去を行い歯面の研磨、消毒をしました
1ヶ月後、歯肉はとても改善しました
患者様自身とてもご自身の歯に対する危機感をもっていまして、歯ブラシ・歯間ブラシ・うがい等
とても積極的に行ってくれました
その会もあり、治療期間が約1ヶ月で重度の歯肉炎を完治する事ができました
その後、検診になりましたが毎月清掃にきていただいています
歯周病の治療は状態によりますが長期に渡る場合が少なくありません
清掃状態が改善しなければ治療が先に進まず、患者様自身も嫌になってしまう事がありますが、
今回の症例のように、患者様が現状を理解し積極的に改善を目指し努力していただけたことが
1ヶ月というとても早い完治につながり、患者様にとっても私たちにとっても良い結果になったと
思います
より多くの患者様がこのような環境に近づけるよう、努力していきたいとおもっています
その後、歯肉の色が喫煙により暗い色になっていたので歯肉ピーリングという処置をさせていただきました
専用の薬液を1週間ごとに3回塗布しました
結果、笑った時に見える部分の歯肉がとても綺麗な色になったと思います
小池綾子